アスペルガー症候群であるお嬢さんは、小学5年生の時にクラスでイジメに合い、1年間不登校になりました。

 

不登校になったというより、登校をさせませんでした。

 

広汎性発達障害(PDD)を持っているので、イジメにあっている事を伝えられず、私の発見がとても遅くなってしまいました。

 

 

広汎性発達障害でない定型発達者でも、イジメにあっていることを伝える事はとても難しいと言われています。

 

イジメにあっている事に気が付いてあげられなかった

お嬢さんの障害は、「はじめに」でも書きましたが、自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群、広汎性発達障害、注意欠陥)です。

 

お嬢さんは中学生頃まで、自分の気持ちを他人に伝える事が特に苦手でした。高校生の頃から、友達や先生に恵まれたお陰でコミュニケーション能力がアップされました。このことは、後日書いていこうと思います。

 

 

広汎性発達障害(PDD)

広汎性発達障害といっても、人により強く出る症状が違うと思いますが、特徴として以下があげられています。

 

広汎性発達障害の特徴

・コミュニケーションが苦手(相手に気持ちを伝える事が難しい)

 

・自分だけのルールがあり、強いこだわりを持つ

 

・友人関係を上手く築けない

 

・感覚過敏(音、触)

 

・感覚鈍感(怪我や体調不良を気が付かない)

 

なので、自分の気持ちを伝える事は、とても難しかったのだと思います。

 

なぜイジメに合っている事が発覚したか?

お嬢さんは、言葉で伝えられなかったのでしょう。このことを思い出すと今でも心が苦しくなります。

 

お嬢さんの部屋の掃除をしていた時の事です。机の下にテニスボールほどの大きさの黒い塊が、いくつか落ちていました。よく見ると、お嬢さんの髪の毛でした。

 

イジメのストレスから、無意識に髪を抜いていました。頭を見せてもらうと、髪を抜いた箇所が、赤くなりハゲていました。

 

髪が長かったとはいえ、こんなになるまで気が付いてあげられなかった事を、母として責任を感じ自分を責めてしまいました。

 

お嬢さんを抱きながら、苦しいことがあるのかゆっくり聞き出しました。最初は、泣いているだけで話してくれるまで時間がかかりましたが、「毎日お友達に囲まれて、叩かれる。怒られる。意地悪を言われる。」やっと話してくれた時は、体を震わせていました。

 

「よくお話をしてくれたね。ありがとう。ずっと我慢していたんだね。ママが守ってあげるから心配しなくて良いよ。安心しなさい。」と言う事を、ギュッと抱きしめながら伝えました。

 

 

小学校へイジメを伝える

翌日、放課後にクラス担任に電話をして、イジメにあっている事を伝えましたが、担任は何も知りませんでした。

この担任は以前、特殊学級のベテラン教師でもあったので、お嬢さんの担任になったのですが、「イジメは、大人の目がないところで行いますので、気が付きませんでした。」と言っていました。

 

確かにそうだと思いますが、残念な事に声に真剣さを感じませんでした。

 

ある日、イジメにあっているのに、登校をしたいと言うので遅刻して、私が学校へ連れて行きました。

 

教室の前で担任にお願いをし、お嬢さんを渡したのですが、私は嫌な予感がしたので柱に隠れて様子を見ていました。

 

親が帰ったと思ったのでしょうか、担任はお嬢さんを教室に導くこともせず、廊下に残し教室のドアを閉めて中に入っていきました。信じられない光景です。取り残されたお嬢さんは、ランドセルを背負ったまま、しくしく泣き始めました。

 

次の日は、お嬢さんの様子が心配だったので、廊下から教室の中を覗くと、7人の女子に机の周りを囲まれ、頭を叩かれていました。小さくなって椅子に座って、頭を抱え込み泣いているお嬢さんを見たときは、怒りが爆発しました。

 

その場で、子供たちを叱り、お嬢さんを教室から連れ出しました。

 

この事件が起きたのは、新学期が過ぎた6月頃の事でした。私が気が付かなかったのですが、いくら伝えても、学校の担任は、現実を見ようとしないのか?と悔しさでいっぱいになりました。

 

 

もう、こんな無責任な担任に任せておけないと思い、お嬢さんを連れて校長室の部屋をノックしました。

 

幸い校長に事情を話す事ができたのですが、学校側は対策をしてくれませんでした。残念ながら、良くある事だと相手にされなかったと言う感じです。

 

この時ほど、自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)なので、発達障害だから相手にしてもらえないのか。と感じた事はありませんでした。(差別を感じました。)

 

最終的に県の教育センターへ

このようにイジメにあい、学校へ行けなくなったお子さんを抱えている方は少なくないと思います。

 

私は、市の教育委員会へ電話をし問い合わせましたが、「こちらでは受け付けられません。」と見放されてしまいました。電話が良くなかったのか?と思い、教育委員会が入っている市役所まで足を運んでみる事にしました。

 

結果は、「よくあることなので、通っている小学校で解決をしてくださいということでした。」学校と同じ回答だったので驚きましたが、解決できないから来ているのに、どうすればよいのか途方にくれました。市も学校も責任の擦り付け合いをしているようにしか思えませんでした。

 

また断られるのではないかと不安でいっぱいでしたが、次は県の教育委員会へ相談してみようと思い、勇気をだして電話をしてみました。

 

一通りの事を話すと、県の先生が「分かりました。これは大変な問題です。明日の職員会議にかけさせていただきますので、あす結果を連絡します。」と言ってくださいました。

 

1人親でしたので、相談できる人もおらず毎日不安でしたが、このとき安堵の気持ちで電話の前で涙を流しました。今まで、気が張っていたのが急に解かれたような感覚になりました。

 

「やっと、助かる」という言葉が、心の中に流れた事は忘れられません。

 

 

 

県の教育センターでやっていただいた事

県の教育センターから、「できるだけ早く面談をしたいので親子で来てください。」と連絡がありました。

 

もう1つ伝えられた事は、学校へ行かせないで下さいと言う事でした。

 

この時から、中学卒業まで、毎月親子で県の教育センターへ通わせていただく事になりました。(我が家は、中学卒業まででしたが、高校生の対応もあるようです。)

 

お嬢さんと、私は別室で面談をしていただきました。お嬢さんは、専門のカウンセラーが付き、IQや今でいう自閉症スペクトラムのテストをしながら、お嬢さんの心の中で、何を感じているか引き出してくれる事を繰り返して下さいました。

 

親の私の方にも、担当の先生が付いてくださり、悩みなどを聞いてくださいました。問題の解決方法を指導してくださったり、学校との間を持ってくださいました。

 

小学校では、お嬢さんが登校をしていなくても、学校のカウンセラーと毎月面談をすることを入れてくださいました。

 

中学進学に備えて、県のほうで中学の担任を決めてくださったり、不安を抱えないで通学できる環境を作って下さいました。

 

義務教育である中学卒業まで、県の教育委員会が見張ってくれていたといっても過言ではありません。

 

教育センターへも、中学卒業まで毎月通わせていただき、お嬢さんの精神状態も安定していきました。専門機関に助けていただけなかったら、「生きる事って楽しい!」と思える、20歳のお嬢さんはいなかったと思います。

 

 

私が住んでいる神奈川県ではこのような教育センターが存在します。他県でもあると思います。

 

困っている方がいらしたら、1度相談されてはいかがでしょうか。

 

神奈川県立総合教育センターはこちらからです。

 

 

家族だけでは、解決できない事があると思います。専門機関に助けを求める事は、恥ずかしい事ではありません。

大切な子供を守れるのは、親だけなのですから。

 

 

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