ニュージーランドの大学を2年生で退学したお嬢さんですが、体調が回復したら高校の担任の所へ来なさいと連絡をいただいたので、秋になり担任のところへ親子で訪問しました。

 

高校の職員室に入ると、お嬢さんを知る先生方が「頑張ったな、次に進もう。」と温かく迎えてくれました。

 

その時点で、母は涙目になってしまいましたTT

 

担任は相変わらず大きな声で明るくお嬢さんに話しかけてくれました。

 

「○○、お前今回のことは失敗ではないぞ。経験が人を大きくするんだ。失敗だと考えるな!良い経験が出来たと思えよ。」

 

久しぶりに大好きな担任にお会いでき、お嬢さんの目から涙がこぼれました。

 

担任とは、高校の留学とニュージーランドの大学の時にLINEを使って、悩みなどを話していたそうです。

 

恩師とは、このような先生の事を言うのだと思います。感謝です。

 

ニュージーランドの大学生活はこちらからです☆

 

 

 

落ち着きを戻した所で、これから先の進学の話になりました。

 

お嬢さんはファッションに興味があるので、その方向へ行きたいと伝えると担任が速攻で返してきました。

 

「お前ね、俺も若い頃1度は考えた事があるけど、ファッション関係に行ってもつぶしが利かないんだよ。英語をここまで頑張ってきたのだから、途中で投げ出すことはやめろ。この壁を乗り越えろ。外国語が出来るといろいろな職業を選択できるんだよ。」

 

その言葉を聞いたお嬢さんは、納得がいかないような顔をしていましたが話を聞いていると、1番不安に思っていたのが、大学受験が間に合うのか?ということでした。

 

これから数ヶ月の期間で、受験勉強が間に合うのかと言う事です。

 

担任の考えでは、アスペルガー女子のお嬢さんに1番必要なことは、大学生活を社会に出るために経験させたいと言う事です。

 

勉強、クラブ、アルバイトなどを通して社会との関わりを勉強させたいという事でした。専門学校では、資格取得のための勉強と試験に追われ、あっという間に社会に出ないとならなくなるので、お嬢さんには難しいと判断されていました。

 

大学の決め手は、自宅から近いこと、外国人の先生が沢山いること、小さな規模の大学であるということだと担任が言いながら、資料を出し始め大学を選んでくださいました。

 

「俺から見ると、○○は元気になったと言うが、完全に回復してないぞ。だから、自宅から1番近い大学にしろ。」と言う事でした。

 

幸い自宅から30分程度で通える大学で外国語を学べる学部がありました。その大学に推薦状を書いてくださるというので、大学の説明会に参加することにしました。

 

こんなに時間が空いてしまっても、推薦状を書いてくださるとは思ってもいませんでしたので安堵しました。

 

 

 

大学の説明会に参加したときのことです。

 

説明会の後に、学部長さんとお話をする時間を持つ事ができました。

 

お嬢さんの口から、「私はアスペルガーです。楽譜を読む事も出来ません。楽譜を読めないので、CDやYou Tubeを聴いてハープの練習をします。苦手な音があり困っています。」と急に話し始めました。

 

学部長さんは、日本人とハーフの方でアメリカでの生活も長かったためか、アスペルガーのことはご存知でした。

 

お嬢さんに対して、「他の人に出来ない事が出来るなんて素晴らしい事ですよ。あとは、どのような音が苦手なのかな?」と質問をしてくださいました。

 

「工事現場の音、高速道、掃除機、ドライヤー、太鼓、打楽器などです。」としっかりした口調で答えました。

 

20歳なのだから、しっかり答えられるのは普通だろう?!と思われる方もいらっしゃると思いますが、アスペルガー女子のお嬢さんは広汎性発達障害も持っているので、受け答えが緊張すると苦手なのです。

 

「よく分かりました。人には苦手な事が無い人はいないのだから、自分で理解しているなら大丈夫ですよ。」と学部長さんは、笑顔で伝えてくださいました。

 

お嬢さんも安心したようで帰宅途中に「ママ!アスペルガーだと言って、嫌な顔をされたらこの大学を受験するのはやめようと思っていたの。学部長さんが嫌な顔をしなかったから、ここの大学にしたい。」と気持ちを話してくれました。

 

お嬢さん本人が1番気にしていたことだったのだなとこの時初めて知った私は、アスペルガーで産んでしまい苦労させて申し訳なかったと深く思いました。

 

誰のせいでもないのは分かっていても、自分を責めてしまいます。

 

アスペルガーである事を、お嬢さんに知らせておいて良かったとも思いました。

 

アスペルガーだとお嬢さんに伝えたときはこちらからです☆

 

 

 

この後は、長くなってしまいましたので、大学入試までに続きます。

 

最後まで読んでくださり有り難うございました。

 

 

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