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自閉症スペクトラムやアスペルガー症候群(SAD)と診断された方は、ほぼ100%持っていると言われている感覚過敏により、日常生活で不便な事が多いと思います。
娘は特に、聴覚過敏に悩まされながら成長してきました。子供の聴覚過敏に悩まされ始めたのは3歳頃からです。その前から大きな音がするとピクッとしていました。苦手な音が多く生活していく上でとても不自由でした。
音に敏感な子供は、どのように生活がしづらいのか、我が家の娘の例を書いてみます。
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感覚過敏と鈍麻
感覚過敏とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚が過敏すぎる事をいいます。
感覚鈍麻とは、感覚過敏と逆で鈍感で不便がある事を言います。
音に敏感な(聴覚過敏)娘の嫌いな音
3歳ころから嫌がり始めた音
▢打楽器(ピアノや太鼓)
3歳の時に、兄(定型発達)と一緒にピアノを習わせたことがありました。
ピアノの先生に自宅へ来ていただきレッスンを受けていましたが、娘はピアノの音が聞こえると悲鳴を上げて毎回泣き出していました。
しばらくの間(半年くらい)先生に、家に来ていただいていましたが、娘の悲鳴でレッスンにならず、息子だけ先生の家でレッスンを受ける事になりました。
先生から、「時々この様な子供がいるので、一度病院で検査を受けたほうが良いですよ。」と言われましたが、その当時の私は、何の事だか分からなかったので(発達障害に対して無知)、病院へ行く事をしませんでした。後になって、あの時に検査を受けておけば良かったと後悔しました。
▢トイレのエアタオル音
外出先でのトイレのエアタオルの音にも反応し、トイレの中で泣き叫んだりトイレから逃走していたので、外出時にトイレへ行く事を嫌がり、トイレを我慢してしまうので、膀胱を悪くした事も何度かあります(親子で)。
▢掃除機
掃除(掃除機)をすると泣き叫ぶ事をしていました。掃除機をかけるときは、娘を他の部屋に移動させていたので、子供が小さいころは、1日に何度も掃除機をかけることがあり、大変な仕事のひとつになってしまいました。
▢ドライヤー
ドライヤー音も苦手で、中学生になるころまでは自然乾燥で過ごしていました。体調が悪くなるより、頭が臭くても何でも構わなかったのです。
▢工事音
誰も工事の音が好きだとはおもえませんが、娘は工事の音がする場所をさけて通るので通学途中では時間がかかることもあり遅刻することもありました。
▢静かな空間の中で鳴るボールペンやシャーペンの出し入れの音
連続して音を鳴らす人が近くにいると、授業中や試験最中に集中できなくなるなどです。
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音に敏感で周囲からの誤解
アスペルガーの人は、見た目は定型発達の人と同じです。発達障害の皆さんも同じ悩みだと思いますが、見た目で分からない障害なので誤解される事が多く、いちいち落ち込んで自分を責めてしまうこともあります。
苦手な音がしたときに集中ができなくなった時に多いのですが、「なんて我がままなの?どうして我慢できないの?」と思われてしまいます。そんなことで、仲間から外される事もありました。
苦手な音を聴いた時の体の感覚
苦手な音を聞いてしまったときなどは、脳みそをかき混ぜられたようになり、頭痛、吐き気が起き思考も停止してしまいます。立っていられない状態になり、疲労感がマックスになります。脳みそをかき混ぜられたようになる感覚なんて、他人には理解されないですよね。
しかし、我慢できないではなく聴覚過敏をもつ人は、限界まで我慢をしているのです。生きづらいさのひとつになるのです。
音に敏感な子供の過ごし方
耳栓、ヘッドホンを利用しています。苦手な音がありそうな時は、音楽を流したりして気を紛らわしています。テレビは、どうしても観たい番組だけを集中して観ます。
高校生頃から外出するときは、ヘッドホンで音楽を聴くようになり娘の生活も少しは楽になってきたようです。
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子供の頃には考えられなかったのですが、今年初めてコンサートへも行くことが出来ました^^
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最後まで読んでくださり有り難うございました^^
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