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発達障害のお子さんをお持ちの家庭では、進学のことでお悩みではないでしょうか。
知的障害はないけれど、学校生活で勉強のペースが合わない、友達の中に入れない、そんなことが重なり自信を失くしてしまう時期があるかと思います。
娘(アスペルガー、ADHD)はそのような事がしばしばあり、悩みごとが耐えませんでした。中学生から、授業についていくことが急に困難になってしまいました。その頃からの勉強方法と高校進学について、我が家の体験談を書いていきたいと思います。
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目次
発達障害の娘は中学の勉強についていくことが困難になった
我が家の娘は、中学に入り勉強のペースが合わず、大変なストレスを抱え始めました。(小学生までは、成績が悪いわけではありませんでした。それほど優秀ではないが、、、)
なぜ中学校でそのように感じてしまうのでしょうか?
高校受験が控えているため「出来る生徒に授業を合わせてしまう。」ということが1つの原因ではないかと思います。
発達障害の娘(アスペルガー、ADHD)は、黒板やホワイトボードに書かれている内容を、ノートに書いていくスピードに着いていけませんでした。ノートに黒板の内容を書いていると、途中で全て消されてしまい、最後まで書き写すという作業ができませんでした。
なので、授業中の先生の話を聞くことなんて出来ていなかったと思います。
先生が「消して良いですか?」と、ひと言があると良かったのかもしれませんが、年間カリキュラムをこなしていくだけでも、先生方も余裕がない状態なのだと思います。
日本の公立学校は、弱者に弱い教育ですよね!
決して勉強が出来ないという能力ではないことが分かっていたので、高校進学に向けて、どの様に学習を進めていけば良いのか迷いました。
塾ではなく家庭教師を探した
少人数制の塾に1度入れてみましたが、ここでも中学校と同じく出来る生徒に合わせてしまうため、家庭教師に変更しました。
家庭教師は、インターネットサイトでいくらでも探す事ができます。何人かの先生に来ていただいて仮の授業を受けた後、面接をする事ができるので安心して先生を選ぶ事ができます。
家庭教師を選ぶ時の注意事項
家庭教師を雇う時の注意点は、発達障害を理解している先生を雇う事です。面接の時に、自分の子供の特徴を全て伝えた時の反応をよく観察すると良いと思います。
発達障害を、なんとなく理解している方は多いと思いますが、発達障害の子供の指導をしたことのある先生を選ぶと良いと思います。どのように指導していくか、指導内容を聞き納得がいく場合のみ契約をする事が大切です。
何度でも先生を探す事ができるのですから、子供との相性もあるので子供の意見をまず第一に聞いてあげる事です。
嫌な先生が、毎週来るのでは元も子もありません。
ある日の事です。2人目の家庭教師で、娘が途中から嫌がり始めた先生がいました。その方は、本人も兄弟もアスペルガーで親が医者でした。発達障害のことはとても理解していたのですが、出身校が東○大学だったため、勉強をなかなか理解出来ない生徒への気持ちが分からない方でした。先生がパニック状態になると、親の見ていないところでお嬢さんに対して嫌味を言っていたそうです。
その結果、娘は親にも伝える事ができず、イジメにあった時と同じく自分の髪を抜き始めていましたTT
この様な失敗もありましたが、子供に合う先生を見つけるまでどんどん変えて良いんです。どうしようなんて思わないで良いんです。諦めずに探していれば、相性の良い先生が必ず見つかると思います。
その後、弟さんが発達障害で生活の面倒を全て見ておられる先生と巡り会う事ができました。勉強も丁寧に教えてくださり、「待つ事」を知っている先生でした。子供の成長を待つと言う事は、子育てをしている中で1番大変な仕事ではないでしょうか。
ゆっくりですが、成績も伸びてきました。ただ、家庭教師が作ってきてくれるテストを行うと全問正解なことが多いのですが、学校の試験になるとなぜか点数を取る事が出来ませんでした。
家庭教師も同じ問題が出ているのに不思議で仕方がないと悩んでいましたが、ADHD(注意欠陥)のため、教室での試験になると、鉛筆の音やプリントのガサガサした音、外の木が揺れた事などが視覚に入ると集中が途切れ、気になった方に神経が行ってしまう事が原因だったようです。
定型発達者でも集中が切れる事はありますが、すぐに試験に取り掛かりますよね。しかし、ADHDを持つ娘は、試験終了まで気になった方に集中してしまうのです。
どのテスト回答を見ても、最初の20分程度で解ける問題までは正解率が高かったのです。20分程度で集中力が途切れてしまっていました。
学力は、学校の成績だけでなく確実に上がっているのは確信しました。
娘は、家庭教師から出された宿題はきちんとこなし、先生がいらっしゃる日を楽しみにしていたくらいです。
家庭教師のメリットとデメリット
メリット
・子供のスピードに合わせて指導してくれる
・勉強方をじっくり指導してくれる
・塾より安い
・子供の移動時間がない
・自信を持たせてくれる
・質問がしやすい
・勉強の進み具合をその日に報告してもらえる
デメリット
・部屋の掃除に必死でした。その分快適な部屋でした!^^;
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発達障害の娘の高校進学
発達障害の子供が進学する高校は、どこを重点に置き、学校を選びをするかということです。
我が家は2歳上の兄がいましたので、その子のときは高校受験を戦い抜いた感じでした。しかし、娘のことになるとやはり、精神面でフォローしていただける高校を探したいと切に思いました。
小学校の時にイジメにあい、1年間不登校の経験をしたので、それだけは本人も私も避けたかったからです。
高校探しは、中学2年生の頃から動いていました。探していると、知り合いから良い情報をいただき、学校説明会へ早々足を運んでいました。
何校か説明会に行っていると、娘にあう高校がわかってきました。その高校は日本全国にある通信制の高校ですが、学生は毎日学校に通わないといけないという全日制教育です。友達や教員、登下校などで学ぶ事がたくさんあるからだと思います。集団行動にも慣れ、若い子は世界中に飛び出せというグローバルな校長の考えでした。
その学校の先生方が、全員カウンセラーの資格を持っているということも安心の1つでした。もちろん発達障害に詳しい先生方でしたし、生徒も親もいつでも学校に連絡をとり、困った事があれば相談してよい学校でした。
全国に高校がありましたが、娘の勘で「ここの高校に通いたい!」と、自分で決めた高校があったので推薦入学で入学しました。
学校の回し者ではありませんが、良かったら参考にどううぞ(笑)
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希望の高校に入学して
娘の入学した校舎には、国際科が設けられていました。初めは普通科に申し込んでいたのですが、入学式の直前に「私、国際科に入りたい。」と言い出し、「直前に何を言っているの!」と怒りましたが、学校にお願いすると「成績などを見てからお返事させていただきます。」と、一旦電話を置きました。
ご迷惑をおかけしましたが、なんとか無事に国際科に入学する事ができました。
午前中の基本の授業は、各教科レベル別にクラス分けをしています。毎日午後は、国際科の授業で英会話中心の授業でした。
娘が選択をしたのですが、英語はストレートに物事を表現するので、日本語の言い回しなどと違いとても快適な生活を送る事が出来るようになったようです。
どの教科の先生も、ストレートに理解しやすくお嬢さんに話を伝えてくださいました。この様に毎日の小さな習慣のお陰で、中学までの生きずらさは感じなくなり、高校生になってからは自分の意見を大きな声で伝える事が出来る活発な人になっていきました。
授業中もノートに書き写す前に、ホワイトボードに書いてある文字を消されそうになると「まだ消さないで下さい。写しています。」と、先生に伝える事ができる雰囲気の授業だったようです。
高校でも1度だけ仲間外れになって、1日学校を休んだ事がありました。担任に連絡をすると、親より先にその状況を把握していてくれ、双方の調べが終わっていました。
その日のうちに、親子で学校に呼び出され面談を受けました。「いじめた方はクズだが、お前も先生が見守れるうちに直さないといけないことがある。」と言われ、直さないといけない発言や行動を細かく分かりやすく説明をしてくださいました。
その内容を聞きながら、お嬢さんは担任の前で大泣きしていましたが「ありごとうございます。」という言葉が出てきました。
担任は「今なら一緒に壁を乗り越えてあげられるから、辛いけど一緒に乗り越えような。」と言ってくださり、翌日から登校できる状態になりました。
直していかないと世の中に出た時に困る事が分かっていた担任は、厳しく指導をしてくださいましたが、普段から先生と生徒の間で信頼関係がありましたので、素直に聞く事ができたのだと思います。
教師の愛情を感じた瞬間でした。
高校を卒業してからも、このときの担任には大学での事など相談したり、連絡をとらせていただいていただいています。
発達障害の娘の進学と勉強方法まとめ
生きずらさを持つ発達障害(アスペルガー、ADHD)ですが、周囲の理解と指導で良い方向に成長する事ができます。理解者がいる事が何より重要ではないでしょうか。
娘を見ていると、中学までは何をしても自信を持つ事が出来ない子供でしたが、理解のある環境で生活ができた高校の3年間では、本来持っている明るい性格、積極性を引き出す事ができ楽しく通学をしていました。精神が安定すると、目標を自分で探し勉強も頑張れるようになってきました。
本人にあうペースで学習ができることが、ストレスが最小限になったのだと思います。
発達障害を持つ子供を育てることは、親も神経を使いとても疲れますよね。しかし、家の子はダメだなんて思わずに、どんな時も諦めないで欲しいと願います。
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インターネットを利用しているので精神的ストレスが少なく高校卒業をめざせます。いつからでも間に合うのがうれしいですね。
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