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発達障害である私の最大の悩みの1つに、「方向音痴」という極度の病気的なことがあります。
極端な方向音痴は、自宅を出て初めて行く場所へは予想不可能な時間がかかり周りの人になかなか理解されません。病気的な方向音痴のせいで、外出をすることが気が重くなってしまう原因のひとつです。
この方向音痴は、親と別行動をし始めた若い頃からの悩みです。それまでは自分が方向音痴である事に気が付きませんでした。
病気レベルの方向音痴は、発達障害が原因だということが分かりました。では、どのようなレベルの方向音痴なのか書いてみたいと思います。
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発達障害が方向音痴になる原因
方向音痴の原因の1つに空間認識能力が低いという事があります。三次元の空間の中で人物や建物、場所、自分の立っている位置を確認する能力が低いと言う事です。
空間認知能力が劣ってしまうと、自分の場所がわからない、方向が分からないなどから迷子になる事が見られます。
自分の進むべき方向や来た方向が分からないと、所謂「方向音痴」になります。また、空間の認識が不得意だと、地図や案内図を見ても目的地が分からないばかりか、自分が居る位置を地図や案内図から把握できずに混乱してしまいます。
出典:発達障害-自閉症.net
方向音痴のハプニング
私の住む地域に横浜駅が比較的近所にあります。
高校も横浜でしたので行きなれた場所になりますが、通学で通らなかった場所は初めて行く遠い場所のような感覚になります。
以前、横浜駅から徒歩10分以内にある行った事のないビルで語学の勉強会があり行ったときのことです。
行きは地図を手に持ち目的地の方向に地図を向け、歩きながら通りすがりの人に地図を見せて数名の人に教えていただき30分位かかり無事に到着する事ができました。
勉強会の終了後に1人でビルを出て横浜駅に向かったのですが、横浜駅の位置がまったく分かりませんでした。
しかし、行きは目的地まで到着できたので、適当に歩いていれば駅までいけるだろと、気軽に考え歩き始めました。
歩けば歩くほど人も通らない道に出てしまい、頭の中がパニック状態になってきました。
「大丈夫!ここは日本だから。」と自分に言い聞かせて大通りを探し歩いていると、ス〇バのようなカフェが見えたので店に入りました。
近くにいた店員さんに「横浜駅に行きたいのですが、方向がわからないので教えてください。」と地図を出して見せました。
大学生のような若い店員さんがえ?というような顔をして私を見ましたが、これはおかしいと思ったのか、店の外に出て来てくれ教えてくれ始めました。
「横浜駅はここから見えますよ。分かりますか?」と駅を指差して教えてくれました。
「あ、見えますが道が分かりません。」と答えました。(駅は見えるがビルなどがあり、私には道を理解する事が出来ないのです。)
そしたら若い店員さんが、「駅まで一緒に行きますよ。」と連れて行って下さいました。
なんと親切な若者だろうと思いながら黙って着いて行きました。
駅の改札口に到着すると、若者は別れ際に英語で挨拶をしたので驚いた私は英語で、、、。
「Thank you.」と返事をしてしまいました。
目の前に見える駅の道が分からないなんて、日本人ではなく外国人だと思われてしまったようでした^^;
せっかくのご好意なので、外国人のふりをしていた方が失礼がないかな?と、とっさの判断でした。
もう1つは、時々行く大型ショッピングセンターの駐車場で、1階に車を駐車すれば何処に車を停めたのか分かりやすいのですが、2階以上になるとまったく場所が分からずモールの警備員さんに車を探してもらった経験もあります。
もう大パニックになり、座り込んでしまいましたTT
この様な場所の駐車場では、車からビルの中へ入るときに細かく写メを撮ったりしていますが、各階の数字や目印などが同じ場合は、まったく分からなくなります。
1人の時は、出来るだけこのような場所には行かないようにするほかありません。
発達障害の私の待ち合わせで迷惑をかける
先日、友達と待ち合わせをしたときのことです。
あるビルの入り口で待ち合わせでした。名前は聞いたことがあるビルだが何処にあるか分からないので、家を出る前からグーグルで探し、何度も確認をしていました。(もうこの時点で疲れ果ててしまいます。)
場所の確認を済ませたので、友達にLINEで「ここの場所だね!西口を出て右だね。」と連絡をしていたら、「いや、駅の北口が近いからそこでね。」と返信がきました。
え?!北口?と急に予定を変更されたので、気持ちがざわざわしてきてしまいました。急な変更が困難なのです。
気持ちが落ち着かなくなり、私は最初に言われたビルの名前を書き、ここだよね?と何度もLINEを送ってしまいました。(何度も繰り返し聞くことも発達障害の特徴みたいですが。)
そうすると、「とにかくホームの1番前に歩くと階段があるから、そこに降りてきなさい。改札を出た所で待っているから。」と、指示がありました。
そこまで伝えられるとやっと安心し、心のざわざわが消えました。
たぶん私の脳の特徴なのですが、最初にインプットされた情報が消えないのです。(どんな事でも)
友達と会ってから、「面倒くさいな、こういうところが○子の特徴なんだなと思ったよ。だから改札を出た所で待つしかないと判断したよ。」と、待ち合わせの場所で私の病気レベルの方向音痴が理解が出来ないと言われました。
だからと言ってこの友達は私を馬鹿にする事も無く、できるだけ私に負担が掛からないように理解をしてくれようと努力をしてくれています。
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発達障害のアスペルガーな娘の場合
アスペルガーの娘は、私とは逆に地図が得意中の得意なのです。これは、小学生の頃からずば抜けていました。
私が方向音痴なので、娘が幼い頃に1人でバレエのレッスンなどに行かせる時など、迷子になるのではないかと心配でたまりませんでしたが、何処へ行くにも1度行った場所へは必ず目的地まで行く事が出来ていました。
ある日、「よく道を覚えているわね。」と娘に言うと、、、。
「だって、トランプをめくるときと同じように道が出てくるから、迷わないよ。」と言うので驚いたことがあります。
詳しく説明をすると、ドミノ倒しの様に歩いている場面が、映像化して出てくるのだそうです。
この様な脳の記憶方法があるのだという事を知りませんでした。
発達障害の方向音痴のまとめ
発達障害を持つ全ての人が方向音痴ではありません。逆に空間認知能力が高い人も多くいます。
娘の場合のように、医者から空間認知能力が低いと言われていても、視覚から入る不思議な脳の記憶方法もあることが分かります。
私の場合は、長年悩んでいた「方向音痴」は、空間認知能力の低さからだと調べていて分かりました。
立っている場所が分からないので、大パニックになり具合が悪くなり倒れた事も何度かあります。
最近では、グーグルマップをスマホで利用できるので、かなり楽になってきました。目的地を設定し、スマホさえいろいろな方向に動かさなければ、到着することができます。(スマホを動かしすぎると、目的地に到着できません。苦い経験があり、動かしてはいけないことを知りました。)
方向音痴の事だけではありませんが、発達障害のせいでいろいろな人に迷惑をかけたり、理解されず相手をイライラさせてしまう事が多いという事実を自分でも分かっています。
定型発達者には、なかなか理解してもらえない特徴ですが、このような原因で苦しんでいるのかという事を、身近な人にだけでも知って欲しいと心から思います。
方向音痴に負けずに外出するぞ!
ワンクリックしてもらえると嬉しいです^^
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