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自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の特徴の1つに、言葉通りに受け取ってしまうという事があります。

お嬢さんを育てる上で、最も苦労した時期は小学生になってからでした。前に書きましたが、学校のお便りを提出できない事では、かなり手こずりました。

提出物が出せなかった原因はADADなのかはこちらからです☆

 

何度言い聞かせても提出することが無く、私の精神が疲れのピークに達していた時に、最大の失敗をしてしまいました。

 

 

事件が起きた

思い出すだけでも、親として失格だったと思います。

 

事件が起きる前日に、提出物を家に持ち帰らない事で、お嬢さんにかなりきつくお説教をしてしまいました。言い訳としては、私が一人親になり2人の子供の面倒(勉強をみるなど)と、仕事、家事で心の余裕が無くいっぱいいっぱいになっていたからだと思います。子供たちの年齢は当時、兄小学5年生、お嬢さん小学3年生でした。

 

「何度言っても分からないなら、もうお家に帰ってこなくてもよい!」と言ってしまいました。深い意味で言ったつもりでなかったのですが、お嬢さんは言葉通りに受け取り行動をしました。

 

言った時は、泣きもせず人の話を聞いていない様子でしたので、こんな事件が起きるとは想像もしていませんでした。

 

翌日は、嵐で大雨強風でした。帰宅時間になっても、お嬢さんが帰ってきません。もう少し待とうと思い、夕方の6時頃まで待ってみても帰宅しないので、不安になり小学校に連絡をしてみましたが「知りません。」の一言で終わってしまいました。慌てて外に出てお嬢さんを探しに出ました。辺りは真っ暗で、小学3年生の女の子が1人で歩くには危険な状態でした。

 

いったん家に帰り、お嬢さんと登下校をしていた友達の家に電話をしてみたら「校門で別れて、反対の方に1人で行ってしまった。」と伝えられ、頭の中はパニック状態になりました。

 

何処へ行ってしまったのか?警察に連絡をした方が良いと思い、連絡を入れました。この時に初めて知ったのですが、警察は時間が経過しないと動いてくれないと言う事です。

 

パニック状態で、再び外を探しに出た時の事です。携帯電話が鳴る音がしました。

 

慌てて出ると、元夫からの電話でした。「お嬢さんが、びしょ濡れの状態で会社に来た。パパと言って泣いてきたぞ。家出したそうだ。とりあえず、下着と服を買って着替えさせたところだ。何をしているんだ!」と言うと電話を切られてしまいました。

 

そりゃそうですよね、、、怒鳴られてあたりまえですTT

 

お嬢さんの安否確認が出来て良かったのですが、小学校から会社までは電車で3駅ほどの距離です。車で走る道を記憶していたのでしょうか。小さな子供が3駅も歩いて、父親の会社まで歩き、嵐の中傘もささず到着したときは、カッパも脱げてしまいびしょ濡れになっていたということです。

 

この事件の時は、アスペルガーだとまだ診断されていなかったとは言え、母親としてなんて軽率な言葉を言ってしまったのかと、反省し落ち込みました。

 

アスペルガーであるお嬢さんが、色々な事が出来ないもどかしさで、毎日悩み疲れ果てていた時に起きてしまった事件です。

 

私自身が物事を1つずつしか片付けられないので、沢山の問題が起き1日の中でやる事が増えてしまったのが原因かもしれません。

 

定型発達の人だったら、もっと心の余裕があったのかもしれないと、後になりこの事を思います。

 

色々な事があり、お嬢さんがアスペルガーだと分かった時には、原因が分かり理解できたので、安堵したのかもしれません。

 

アスペルガーと診断されたときはこちらからです☆

 

言葉通りに受け取る

お嬢さんの言葉通りに受け取ってしまった記憶で、印象に残っている事を書き出してみます。

 

ある日、お風呂にお湯を溜めていたときのことです。

 

お嬢さんに「お風呂を見てきてくれるかな。」とお願いしたら、長い時間バスルームから出てこなかったので様子を見に行くと、風呂の前に立ってずっとお湯を見ていました。

 

「何をしているの?なにかおかしい?」と尋ねると、、、。

 

「ママがお風呂を見てきてと言うから、見ていたんじゃん!」とぶっきら棒な返事が返ってきました。

 

え?!確かに見てきてと言ったけど、、、。

 

「お風呂を見てきてということは、お風呂に入れる状態か見ると言う事よ。お湯が溜まっていたら教えてね。」と言うと、お嬢さんは無言で立ち去りましたTT

 

 

 

友達や、近い人との会話で突然割り込んで話し出す事があったので、「その場の空気を読んで、お話をしないといけないのよ。」と教えると、、、、。

 

「ママ、何を言っているの?空気は吸うものよ!」と勝ち誇ったような顔をして、私に言いました。

 

確かに、空気は吸うものよねTT

 

 

 

まあ、親から見ると可愛いいのですが、この先どうしようかと鬱々したのは確かですTT

 

空気が読めないといえば、太っている犬を見たときに「どうしてこんなに太っているのかね。」と飼い主が近づいてきた時に言ってしましました。

 

髪の薄い男性に対して「どうして髪の毛がないの?」など本人に言ってしまうこともあり、その度に私の寿命が縮まる思いをしました。

 

数え切れないほど失言はございます。

 

 

逆に、言葉通りに受け取るので学校の規則や、社会のルール、時間、約束などはきっちり守る事ができます。

 

きっちり過ぎて、融通が利かないなと思うこともしばしばですが、まじめで素直な人と受け止めてあげたいと思います^^

 

注意してきた事

事件もこれだけではないのですが、この様に言葉通りに受け取ってしまうと言う事を、高校生まで各担任に毎回伝えておきました。

 

お嬢さんの行動範囲にいる、全ての方に話をし、言葉の伝え方に気をつけていただいてきました。

 

日本の大学を再び受験したのは、昨年の事です。その前は、ニュジーランドにある大学の学生でした。日本の大学の説明会の後に、大学の学部長と話をする時間がたまたまありました。

 

その時はお嬢さんの口から「私はアスペルガーです。楽譜を読めないけれど、ハープの演奏は出来ます。あと、嫌いな音が沢山あり困っています。」と話し始めたので、驚きました。

 

ある程度の年齢になると、自覚して克服していこうとする努力を見ることが出来ました^^

 

 

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