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発達障害の脳と疲れの関係
ADHDやASDなどの発達障害は、自分の行動や感情をコントロールする脳の実行機能のかたよりが関係していると言われています。脳は、視覚、運動、記憶などを司る部位に分かれいて、それらは神経ネットワークで繋がっていて物事を総合的に判断しています。
発達障害の人は生まれつき、脳の各部位や神経ネットワークが上手く機能していない状態であると言われています。そのため、発達障害の人は疲れやすくなります。
具体的には、周囲に合わせるために神経をすり減らしてしまう、刺激に対してストレスを感じやすい、ほどほどに力を抜くことが苦手で効率よく体を使うことができない、活動量が多くエネルギーを消費しやすい、脳のオンオフのコントロールが苦手で休息を取りづらいことなどがあげられます。常に頭の中はフル回転です。
感覚過敏と鈍麻で疲労
発達障害の特徴として、色々なものに過敏に反応してしまう感覚過敏と、逆にとても鈍感で不便がある感覚鈍麻があげられます。
視覚過敏の人は、光をとてもまぶしく感じてしまいサングラスやパソコン用メガネが手放せません。
聴覚過敏の人は、周囲の些細な音(シャーペンのカチカチ音や時計の秒針の音)が気になってしまったり、工事音や周囲のガヤガヤした話し声が気になってしまうと、何かに集中したり必要な相手との会話が困難になってしまいます。
嗅覚過敏の人は、特定のにおい(化粧品、石鹸、食品のにおいなど)がとても苦手で、他の人が気が付かないにおいにも気が付いてしまうので、マスクをつけたり好きな香りのアロマなどを持ち歩いています。
一方で感覚鈍麻という特徴もあり、体の疲れに気が付きづらく、適切なタイミングで休息をとることが苦手で疲れを溜めてしまいがちです。体調がかなり悪くなってから、病気に気づくこともしばしばあります。
不注意による疲労
発達障害にみられる特徴として注意欠陥があげられます。いずれも不注意や気が散ってしまうことが原因です。
仕事などでケアレスミスが多い、忘れ物やなくし物が多い、約束を忘れてしまったり期日を守れない、仕事や作業を順序立てて行うことが苦手、時間の管理が苦手、片付けが苦手、などの症状があります。
定型発達の人は無意識にできることでも、発達障害の人には思考や行動のコントロールにかなりエネルギーを使っている場合があります。
特に仕事においては1つのミスで周囲に大きな影響を与えることがあります。ミスをしてしまうと仕事ができない人、不真面目な人というレッテルを貼られてしまう場合があります。本人は至って真面目に仕事をしていても不注意からそうなってしまいます。なので1日を通して神経をすり減らし、生き辛さを感じてしまいます。
気を使い過ぎてしまう
発達障害の人は、臨機応変に人とコミュニケーションを取ったり、自分の行動を管理することが苦手です。そういった特徴があるので、会社や学校で対人関係につまずいたり、トラブルになってしまうことが多くなります。
そうした過去の失敗経験が積み重なり、いつしか恐怖を感じてしまうことがあります。発達障害の人は、過去の失敗経験を繰り返したくないために、必要以上に対人関係で気を使ってしまったり、不注意よるミスを起こさないよう気を張ったり、毎日緊張状態が続いていることがしばしばあります。
定型発達の人が普通にできることでも、発達障害の人にとってはかなりのエネルギーを使いますし、このような状況が続くために疲れが溜まりやすくなるのです。
真面目で完璧主義な性格
発達障害の人は真面目で完璧主義という特徴があります。何かを達成しようとするときには100点満点を目指し、途中で思い通りにならないことがあって100点が取れないとなると、もういいや!となってしまいます。70点ぐらいを目指せばいいかなというように適度に手を抜くことが苦手なのです。
適度に程よく、臨機応変に、というのが苦手なのが特徴です。物事に優先順位をつけて、どのくらいの完成度でこなせばいいのか、重要度を計りながら、効率よく物事を進めることができません。そのため些細な作業でも完璧に全力投球になってしまい、たくさんのエネルギーを使っているのです。そのため、発達障害の人はしばしば周囲から融通かきかない、こだわりが強い、真面目、完璧主義という印象を持たれることがあります。
発達障害が疲れやすい原因まとめ
▢発達障害の人は生まれつき、脳の各部位や神経ネットワークが上手く機能していない
▢色々なものに過敏に反応してしまう感覚過敏と、逆にとても鈍感で不便がある感覚鈍麻がある
▢注意欠陥の症状で、不注意や気が散ってしまうことがある
▢過去の失敗経験から気を使い過ぎてしまう
▢真面目で完璧主義という性格
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あとがき
発達障害の特徴をみてみると、気が休まらない生活をしていることが分かると思います。体が弱いというより、発達障害の特徴だったのですね。
私も感覚過敏では光をまぶしく感じ、サングラスを手放すことができません。娘は聴覚過敏がひどいので、耳栓を使用したりしていますが、授業中は耳栓をつけると先生の話が聞き取りづらく使えないことで、苦手な音が耳からはいると脳をぐるぐるかき回される状態になり頭痛や吐き気で寝込むことがあります。
若いころは自分では気が付かなかったが、完璧主義者だったように感じます。特に仕事(デザインや作品制作)では、ここまでやらなければいけないと思い込み過集中をしていました。それで疲労を感じづらい体が悲鳴をあげ、数日間ダウンするという繰り返しをしていました。
アラフィフになった今では「まあいいか!死ぬわけではないし、どってことないよ。」と、考える努力をするようにしています^^;
それでも生きていると、他人との関りを避け通るわけにはいきません。人と関わると楽しいことも多いのですが、ストレスを受けることもあります。身体の疲れがピークで危険を感じた時は面倒でも外出をし、ひたすら歩き回り無心になる努力をするようにしています。
さっきから努力努力と書いていますが、自分の体の特徴を把握しながら努力をしないとできないことなのです。考え方や思い癖は、発達障害の脳とは関係なく少しの努力の積み重ねで変えることができることを実感しています。ふさぎ込んで寝込んでいる人生より、無理のない範囲で動ける日々を送った方が良いですよね^^
発達障害の人の性格や体の特徴は、人それぞれ違いますので自分の特徴を把握しながら、少しだけ努力をしてみてはいかがでしょうか。
生きている世界が変わってくること間違いなし!です^^
視覚過敏まぶしくてサングラスを1日中かけている発達障害はこちらからです。
最後までお付き合くださりありがとうございました。
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